この章はまさにトラストコーチングの実効性を証明してくれる章でもあり、私が「学び続けたい」と思う理由がわかる章でもありました。
ここでは、教育現場でも社会に出てからも、「相手には高い能力がある」と信じて関わることで人は大きく成長する、という研究結果が出ているということを紹介しています。
「褒めて伸ばす」とはよく言われますが、そのことがわかっていても、多くの人は「相手を信じ抜く」ことができていないのではないでしょうか?
もちろん、私も含めて。
この本はギバー、マッチャー、テイカーと呼ばれるタイプに分けた場合を説明していましたので、もし興味のある方はぜひ読んでみてください。
さて、教育現場では先生が生徒を、社会に出てからはリーダーが部下を、それぞれ「信じる」とは実際にどういうことなのでしょうか?
おそらく「信じる」の定義も人それぞれだと思います。
深く考えたこと、ありますか?
「コミュニケーションを学ぶ」とは、こうした「曖昧なまま使っている言葉を定義してみる」ことでもあります。
私にとって「信じる」とは「相手の想いをより深く理解すること」かなと思います。
よくドラマでも見かける「なんでこんなことやったんだ!!」と怒る場面。
教育現場でも、社会に出てからでもあると思います。
「怒る」というのは二次感情だと言われます。
何かを感じたから、怒れてしまう。
その根底には「不安」があることも多い気がします。
「なんでこんなことやったんだ!!」の裏には
(ちゃんとやらないと俺が怒られるじゃないか)
(後で大変なことになったら私の仕事も増えるじゃないか)
こんな想いはないでしょうか?
一方で、相手のことを信じていたらどうでしょう?
どんな感情になると思いますか?
「なんでこんなことをやったんだ?」
(何か意味があるはずだ)
(どんな想いがあるんだろう?)
あれ・・・。
「!!」が「?」になっただけなのに。
言葉は全く変わってないのに。
なんとなく言い方が違うと思いませんか?
「怒る」という感情が後者はありません。
私がトラストコーチングやマザーズコーチングを通して学んだことは、
「信頼すること」の可能性を考え続ける
ということです。
「スター」を育てるために必要な「信頼する力」
その「信頼する力」を育てるスキルこそトラストコーチングなのだと思います。