発達障害支援コーチング〜対応に工夫が必要な子どもとの関わり方〜
皆さんは「発達障害支援とは?」と聞かれたらどんなことをイメージするでしょうか?
「寄り添う」
「個性を重んじる」
「難しい」
などなど、ご自身の置かれている状況や環境、「発達障害」という言葉との距離感などによってさまざまなことを想像されるのではないでしょうか?
私が発達障害支援について考えたいなと思った理由は大きく二つあります。
一つ目は、来年度高校生と中学生になる子どもたちが小学校中学年で「学校に行きたくない」と言った時期に「発達検査をしてみましょう」となり、次男の結果が「病院に行けば診断が降りると思います」と言われたこと。
そしてもう一つは、今年度から市と保育園を運営するNPO法人の共同事業でもある「発達に心配のある子のための親子教室」のサポートがスタートしたり、そのつながりから児童発達支援事業所で保育補助の機会をいただいたことです。
このような経験をもとに、私が所属するコーチングスクールのオンライン講座トラストイーカレッジ(イーカレ)にて講座を開講させていただきました。
トラストイーカレッジ(イーカレ)は、トラストコーチングの資格保有者である、TCS認定コーチ・マザーズティーチャーのための、オンラインで学べるコーチング学習サービスです。
つまりコーチを職業としている方々、学び続けたいという想いのある方々への開講。
私の中でイーカレは、代表やプロコーチはじめコーチ経験が豊富ですごい人たちが開講する場所。
そんな場所に、認定コーチになって丸3年を迎える前日に立つことができました。
私が主にコーチングをお届けしている保育・教育現場において注目されてはいるものの、当事者であるお母さんも、そして時には先生方も迷うことの多い「対応に工夫が必要な子どもとの関わり方」について、専門家ではない私たちにできることはなんだろう?という視点で内容を考える中で、なぜ「発達障害児との関わり方」ではなく「対応に工夫が必要な子どもとの関わり方」にしたかというと、まだ子どもが小さいうちは、判断がつかないことも多いからです。
冒頭でお伝えした次男も、いまだに診断を受けたわけではありません。音楽の授業などで頭が痛くなってしまう時期があり、その頃に病院に行きましたが、特に何も言われずに「また困ったら来てください」という感じでした。
小さいうちは特に、「お母さんが困っているかどうか?」が重要な判断基準にもなるそうです。
確かに、健診や支援センターでも、「お母さんが困っているから相談を受ける」わけであって、お母さんが困っていないのに、余計な心配をさせるような声掛けは行政の職員さんとしても避けたいですよね。
ただ、私がこうして親子教室などに関わるようになって感じることは、
行政職員さんや保育士さんはたくさんの子どもたちを見ている中で「ちょっと対応が必要かもしれないな」がわかるけれど、目の前に一人しかいない、兄弟がいたとしても数人しか見ていないお母さんにはわからない場合も多くある、ということです。
現に私は、長男も次男も「子どもってこういうものだ」と思って育ててきました。
ですが子どもたちが小さい頃、
「困っています」と言っていたら、
もっと自分が細やかに見てあげていたら、
専門家の方とお話する機会が持てたり、
自分でも工夫できることがあったのではないか、
そうしたら、
子どもたちは集団に入った時にもっと困らずに済んだのではないか
そんなふうにも感じたりします。
だからこそ、コーチングを学んで良かったことを、いま、目の前にいるお母さんたちに伝えたいという想いが強いのかもしれません。
今回の講座を、私はこれからたくさんの方に、それぞれの立場に合った形にアレンジしてお届けしていこうと思っています。
発達に関わる、特に当事者であるお母さんたちが自分を責めずに笑顔で子どもたちと関われる社会を作るための一つのツールとしてご活用いただけたら嬉しいです。